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お知らせ・コラム

2020年5月27日
  予防医学は医療費を削減しない

予防医学は医療費を削減しないという問題です。メタボ検診、禁煙指導、がん検診などの予防医学は、病気を予防したり、病気を早期に発見・治療することで健康寿命を延伸して、さらには医療費の削減に効果があると思っていました。しかし、予防医学 で医療費を削減できない、長期的にはむしろ医療費・介護費を増加させることは、医療経済学の専門家では共通認識だそうです。確かに、予防接種は医療費削減の効果がありますが、喫煙対策は、短期的に医療費は減少しますが長期的には医療費は増加します。図の論文は、喫煙グループと非喫煙グループにかかる医療費を生涯にわたって比較するシュミレーション分析の結果です。40~60歳代までは、喫煙グループのほうが医療費が高くなっていますが、70歳を過ぎると逆転して非喫煙グループの医療費が高くなり、その結果生涯にかかる医療費の総額は喫煙者のほうが生涯の医療費は少ないと結論づけられています(The NEW  INGLAND LOUNAL OF MEDICIN 1997.227)。
同様の研究結果は日本を含め複数の論文で報告されています。結論:健康は大切ですが、長生きすれば、その結果誰しも他の病気にかかり生涯医療費が高くなるということです。




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